【助産師と看護師の違い】資格や仕事内容、年収などの違いを調査

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助産師と看護師の違いは?
助産師と看護師、どっちが良いの?
と疑問に思っていませんか。

助産師と看護師は名前は似ているものの、資格の取得方法や活躍する場面に大きな違いがあります。

この記事では、助産師と看護師それぞれの仕事内容・年収・やりがい・向いている人の特徴などを比較しながら、違いをわかりやすく解説していきます。
>>助産師と看護師の違いを解説を先に見る

ぜひ参考にして進路選択や転職に役立ててくださいね。

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記事の目次

助産師と看護師の役割とは

助産師と看護師はどちらも看護の資格を持つ専門職ですが、それぞれ役割が異なります。
ここからは助産師と看護師の役割を解説します。

助産師とは

助産師は、妊娠・出産・産後の女性と新生児に特化したケアを提供する専門職です。

妊娠・出産の経過を支援し、異常の兆候があれば医師と連携して対応します。

また、妊婦への保健指導や育児相談、母乳育児の支援なども行い、女性のライフステージに寄り添った包括的なサポートを担っています。

助産師の役割
妊娠・出産・産後のケア
正常分娩における助産行為
母子保健指導
母乳育児支援
新生児のケア

参照:妊娠・出産・産後における助産師によるケア|日本看護協会

看護師とは

看護師は、あらゆる年齢の患者に対して、治療・療養・日常生活の支援を行います

医師の診療補助や投薬管理、患者の健康状態の観察などを通じて、患者の回復を支えます。
看護の対象は、病院内にとどまらず、訪問看護や施設看護など地域にまで広がっています。

看護師の役割
診療の補助
療養上の世話
健康増進・疾病予防
心理的なケア

参照:看護職とは|日本看護協会

助産師と看護師の違いを解説

ここからは、助産師と看護師の違いを様々な面から解説していきます。

助産師と看護師の資格の違い

助産師と看護師はどちらも医療系の国家資格ですが、必要な資格に違いがあります。

看護師は看護師国家試験に合格することで資格を得ますが、助産師は看護師資格を取得した上で、さらに助産師国家試験に合格する必要があります。

助産師に必要な資格
必要な資格:看護師免許と助産師免許
受験資格:看護師免許を取得後、助産師養成課程のある大学・短期大学・専門学校、または厚生労働大臣が指定する助産師養成所で1年以上学ぶこと
養成課程:大学院(2年間)・専攻科(1年間)・大学別科(1年間)・専修学校(1年間)など
看護師に必要な資格
必要な資格:看護師免許
受験資格:文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した看護師養成課程のある学校(大学、短大、専門学校など)を卒業すること
養成課程:4年制大学・3年制短期大学・3年制の看護専門学校など

なお、助産師免許を取得する方法として4年制の看護系大学で、看護師と助産師の両方の課程を履修し、卒業時に両方の国家試験を受験することも可能です。

参照:看護職を目指す方|厚生労働省

助産師と看護師になるまでの難易度の違い

助産師と看護師になるまでの難易度は、助産師の方が高いとされています。

助産師になるには、看護師資格を取得した上で、さらに助産師養成課程を修了し、助産師国家試験に合格する必要があります。

一方、看護師になるには、看護師養成課程を修了し、看護師国家試験に合格すれば良いため、助産師の方がより多くの学習と試験を必要とします

そのため、一般的に助産師になる方が難易度が高いと言えます。

助産師と看護師の仕事内容の違い

助産師と看護師は同じ看護職ですが、仕事内容には大きな違いがあります。

助産師は、妊娠・出産・産褥期に特化した専門職であり、正常分娩であれば医師の指示なしに分娩介助を行える点が特徴です。

一方、看護師は老若男女、多様な患者を対象に治療や療養上の世話、診療の補助などを行います。

助産師の仕事内容
妊娠中のケア:妊婦の健康管理や保健指導など
出産時のケア:分娩介助・産痛緩和・赤ちゃんとお母さんの状態観察・新生児のケアなど
産褥期のケア:出産後の母体回復サポートのほか授乳指導、育児相談など
新生児のケア:出生直後のケアをはじめ沐浴、哺乳指導、体重測定、健康管理など
看護師の仕事内容
治療の補助:点滴・注射・採血・検査の準備など
健康状態の観察:バイタルサイン測定や症状の観察など
療養上の世話:入浴・排泄・食事・移動の介助・褥瘡(床ずれ)予防など
投薬管理:処方された薬の管理・服薬指導、投与の実施など
家族対応:入退院に関する説明、病状や生活支援についての相談対応など

助産師は女性のライフサイクルの中でも「妊娠・出産」に特化したケアを担い、看護師はより幅広い患者と医療場面に対応する役割を担っています。

助産師と看護師の職場の違い

助産師と看護師はどちらも主に医療機関で働きますが、職場に違いがあります

助産師の職場
産科や助産院で働くケースが主流
保健所・保健センター・産後ケアセンターなどで母子の健康をサポートすることも
開業し自分の助産所を持つことも可能
看護師の職場
病院・クリニック・介護施設・訪問看護ステーションなどがメイン
学校や保育所、企業での健康管理を行う仕事も
検診センターや献血ルーム、イベントナースなどの珍しい職場も

助産師は妊産婦や新生児に特化した病院や助産院が中心で、看護師は医療・福祉分野の幅広い場所で活躍できるという違いがあります。

助産師と看護師のケア対象の違い

助産師と看護師はケア対象の範囲に違いがあります

助産師のケア対象
妊娠・出産・産褥期の女性
新生児
看護師のケア対象
病気や怪我をした人全般
年齢や性別を問わず、幅広い患者層

助産師は「女性と赤ちゃんに特化したスペシャリスト」、看護師は「幅広い患者に寄り添うオールラウンダー」とイメージするとわかりやすいです。

助産師と看護師の給料の違い

助産師と看護師の給料には違いがあり、一般的に助産師の方が年収が高い傾向にあります。

助産師 約580万円
看護師 約519万円

助産師の方が高い専門性と責任が求められることや、分娩介助手当や資格手当など、看護師にはない手当が支給されることが背景として考えられます。

参照:職業情報サイトjob tag|厚生労働省

看護師の年収をまとめた下記記事もおすすめです。
関連記事:
看護師の年収を徹底調査|給料を上げる方法も解説

助産師と看護師の一日のスケジュール例

助産師と看護師どちらも医療現場に欠かせない存在ですが、業務内容や働き方には明確な違いがあります。
ここでは、助産師と看護師それぞれの一日のスケジュールを比較します。

「自分にはどちらの働き方が合っているのか知りたい」「キャリア選択の参考にしたい」という方はぜひ参考にしてください。

助産師の一日のスケジュール例

助産師の一日のスケージュール例です。

9:30 出勤、申し送り確認
10:00 分娩進行者対応
13:00 休憩
14:00 分娩介助
15:00 分娩後のケア、記録
17:00 カンファレンス
18:00 退勤

上記のスケジュールは分娩がある日の例ですが、必ずしも毎回分娩があるとは限りません。
妊婦健診や保健指導、母親学級の業務を中心に行う日もあります。

参照:地域の妊産婦を支える助産師のケア|日本助産師協会

看護師の一日のスケジュール例

看護師の一日のスケジュール例です。

8:30 出勤、引継ぎ
9:00 観察
10:30 患者ケア
12:00 休憩
13:00 患者ケア
15:00 カンファレンス
16:30 引継ぎ
17:15 退勤

上記は病棟看護師の一日の流れです。
看護師の仕事は病棟の他にも外来やクリニックなど様々です。

参照:看護師の一日|国立病院機構近畿グループ

助産師と看護師どっちが大変?知恵袋やXで調査

助産師や看護師は、やりがいのある仕事として知られていますが、その裏には想像以上に大変な現実もあります。

ここからは、Xや知恵袋などのリアルな口コミをもとに、助産師と看護師それぞれが感じている「きつい」「大変」なことについて解説します。

助産師の「大変」「きつい」こと

助産師の仕事で特に大変なことは、昼夜を問わず続く出産対応と精神的なプレッシャーです。

出産は予定通りに進むとは限らず、夜中や休日の呼び出しも多く、体力的に厳しい日々が続きます。

また、出産には命のリスクが伴うため、助産師には常に冷静な判断力が求められます。
高い責任感も必要となることから、精神的な負担も大きいようです。

口コミアイコン
Tさん
辛いこと
元気に生まれてくる赤ちゃんばかりではないので、亡くなる子をみること、それを見て涙するお母さんのそばにいることが辛い
超急性期なので色々ハード

大変だったこと
保健師助産師看護師3つを同時受験したので、勉強
助産実習中の教員からのパワハラまがいの指導笑
生まれる度に増える記録
※一部抜粋

(出典:Yahoo知恵袋

口コミアイコン
Sさん
助産師取るまでに時間かかっている分、簡単に引き返せない感じがするの私だけですか?
やりがいはあるのだろうけど、こんなに責任重くて、心労がすごい仕事続けている自信がない。

まだやりがい、楽しさを感じられてないからかもしれないけど、、、

(出典:X(旧:Twitter)

看護師の「大変」「きつい」こと

看護師の仕事でつらいと感じる点として、人手不足による多忙さと、患者や医師との人間関係があげられます。
特に病棟勤務では夜勤も多く、想像以上に体力を消耗します。

また、患者やその家族とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、医師との連携でストレスを感じることもあります。

さらに、規模の大きな病院では部署異動が必要なことが多く、「異動先でまた一から覚え直し、人間関係もゼロから構築で大変」といった声も確認できます。

口コミアイコン
Pさん
看護師になって、ミスが許されないのがきつい。
命がかかってるんだからそりゃそうなんだけど。そのくせ新人を一人前にするステップが短い。
お金もらってるんだから、できるようになって当たり前という空気と、かかってる命のプレッシャーとで疲弊。
ゆっくり育てるという概念はない。

(出典:X(旧:Twitter)

口コミアイコン
Mさん
看護師って異動も大変なんだよなぁ

(出典:X(旧:Twitter)

下記記事では看護師が辛い理由や対処法をまとめています。
関連記事:
看護師が辛い理由|体験談からリアルな悩みや対処法を紹介

助産師と看護師どっちが良いのか|選び方のポイント

助産師と看護師のどちらが自分に向いているのかを判断するうえで大切なことは、職種の表面的な違いではなく、自分自身の興味・適性・将来像と照らし合わせて考えることです。

以下のポイントを整理しながら、あなたに合った進路を考えてみましょう。

選び方のポイント
どんな人をサポートしたいか:妊産婦・赤ちゃんに寄り添いたい? それとも全年齢の患者に関わりたい?
関心のある医療分野:出産・育児支援、女性の健康に興味がある? または、内科・外科・救急など幅広い分野を学びたい?
働き方の希望:夜勤の有無、働く施設の種類(病院・クリニック・訪問など)、勤務スタイルの柔軟さは?
自分の性格や特性:精神的な安定性がある? 人の感情に寄り添うことが得意? マルチタスクや臨機応変な対応に強い?
将来的なキャリアビジョン:スペシャリストとして深めたい? 幅広く経験してから選びたい?

「どちらが優れているか」ではなく、「自分にとって納得のいく働き方ができるか」を基準にすることで、後悔のない選択につながります。

次の章では、それぞれの職種に向いている人の特徴を具体的に紹介していきます。

>>助産師や看護師に人気の転職サイト

助産師と看護師の「やりがい」を知恵袋やXで調査

進路選びや転職において「やりがい」は非常に大きな判断基準です。
知恵袋やXなど実際の声をもとに、助産師と看護師それぞれのやりがいを深掘りしました。

助産師のやりがいは「命の誕生に立ち会えること」

命の誕生に立ち会えることは、助産師ならではの最大のやりがいです。

自分の手で新しい命の瞬間を支えるという、他の職場では得られない感動体験ができるからです。
赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、母親の安心した表情を見た瞬間に、深い達成感と使命感を覚えるという声が多く見られます。

口コミアイコン
Kさん
私の出産のとき横にいてください、いないと嫌ですって言ってもらえた
助産師のやりがいってこれか〜〜

(出典:X(旧:Twitter)

口コミアイコン
Tさん
泣きそうでした。先日、助産師学生の初めての分娩介助に立ち会いました。
そんな彼女は、看護学生時代はお産を見るチャンスすらなかったようです。赤ちゃんを自分の手に取る感動は、忘れることはないでしょう。
そして自分に掛かる責任も。助産師学生を育てることも、私のやりがいの一つです。

(出典:X(旧:Twitter)

看護師のやりがいは「患者さんの笑顔や感謝の言葉」

看護師としてのやりがいは、患者さんからの感謝や笑顔に触れられることです。

病気やけがで不安な思いをしている患者さんに寄り添い、少しでも安心してもらえる存在でいられることに、誇りを感じる人が多いです。

口コミアイコン
Rさん
患者さんやそのご家族が困っていることがあって、その解決方法を模索し、問題を解決するための過程にやりがいを感じています。
問題が解決した時は、達成感があります。

お給料をもらってしている「仕事」なので、感謝されても感謝されなくとも関係ないですが、
ただ、患者さんやご家族と信頼関係が築けたなと感じるときは嬉しいですし、よりやりがいをかんじます。

公立の総合病院です。

(出典:Yahoo知恵袋

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Iさん
救急現場が長く、救命措置法をマスターしています。先日、心肺停止傷病者の救命を行い、社会復帰できた方から感謝の言葉をいただきました。

人に、ありがとうって言って貰えるのは、仕事のやりがいに繋がります。
※一部抜粋

(出典:Yahoo知恵袋

看護師よりも助産師が向いてる人の特徴

この章では、どんな人が助産師に向いているのかを具体的に紹介していきます。

命の誕生をサポートしたいという強い気持ちがある人

命の誕生に携わることに関心がある人は、助産師に向いています。

助産師は、赤ちゃんと母体の命を守る重要な役割を担っているからです。

こんな人は助産師向き
出産という奇跡の瞬間に関わりたい
赤ちゃんや妊婦さんのサポートにやりがいを感じる
命のはじまりを支えることに使命感を持てる人

出産に関心があり、感動を分かち合いたいと願う人には助産師という仕事が大きな充実感を与えてくれるでしょう。

体力と精神力のどちらも兼ね備えている人

体力と精神力どちらも備わっている人は、助産師に向いています。
助産師の仕事は、身体的にも精神的にもハードな場面が多いためです。

助産師の現場で求められる力
夜勤や長時間勤務に耐えられる体力
緊急時にも慌てず行動できる冷静さ
命を預かる重圧に向き合えるメンタルの強さ

ストレスに強く、しなやかに対応できる人が助産師に向いていると言えます。

高年収を目指したい人

収入アップを目指す人にも、助産師という職業はおすすめです。
助産師は看護師よりも専門性が高く、平均年収も上回る傾向があります。

助産師の収入面のメリット
平均年収は約580万円
夜勤や休日勤務による手当が充実
資格手当・専門職手当が支給される職場も多い

厚生労働省の統計によると、助産師の年収は看護師よりも高く、専門職としての待遇が明確に反映されています。
収入を軸にキャリアを考えたい人にも、助産師は魅力的な選択肢です。

>>助産師と看護師の給料の違い

参照:職業情報サイトjob tag|厚生労働省

助産師より看護師が向いてるの人の特徴

ここからは、助産師より看護師が向いている人の特徴を具体的に解説します。

幅広い分野で患者をサポートしたい人

多様な診療科や患者層に関わりたい人は、看護師に向いています。
看護師は医療現場のあらゆる場面で活躍できるため、キャリアの選択肢が豊富です。

こんな志向がある人は看護師向き
救急やICUなど緊急対応に興味がある
高齢者や慢性疾患など長期的ケアに関心がある
小児科や精神科など多様な分野を経験したい

このように幅広く医療に携わりたい人は、看護師の方が向いています。

医療現場以外でキャリアを築くことに興味がある人

病院以外でもキャリアを展開したい人には、助産師よりも看護師がおすすめです。
看護師は医療機関以外でも需要があり、さまざまな働き方ができます。

病院以外で活躍したい人の例
企業で働く「産業看護師」になりたい
看護師として保育園や幼稚園で働きたい
製薬会社・医療機器メーカーなどに興味がある

助産師は医療現場中心の職域が基本です。
そのため柔軟な働き方を求める人にとっては、看護師のほうが向いていると言えます。

幅広い選択肢から仕事を選びたい方は、下記記事もおすすめです。
関連記事:
【病院以外】看護師におすすめの病院以外の職場|転職方法も解説
看護師を辞めて違う仕事へ転職|おすすめ・人気職種や転職成功のコツを紹介
看護師が転職して他職種に就ける?おすすめの転職先ランキング|体験談も紹介

妊娠や出産に興味がない人

妊娠や出産への関心が薄い人は、助産師になるより看護師として別の領域で働くほうが良いでしょう。
助産師の仕事はほぼすべてが母子に関わる内容で、強い興味や情熱が求められます。

例えば、小児や高齢者のケアに関心がある人、救急医療や精神科など他分野に魅力を感じる人は、看護師としてキャリアを広げるほうが自然です。

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助産師になる方法|3つのルートをご紹介

助産師を目指すには、複数のルートがあります。

どの道を選ぶかによって必要な期間や費用、ライフスタイルとの両立のしやすさが異なります。

ここでは、代表的な3つのルートをご紹介します。

1.看護師資格を取得後、助産師養成課程に進む

看護師資格を取得後、助産師養成課程に進むルート
  1. 高校卒業後、看護系の大学・短期大学・専門学校に進学して看護学を学ぶ
  2. 在学中に必要な単位を修得し、卒業後に看護師国家試験を受験する
  3. 助産師養成課程(大学院や助産師学校など)で1~2年間、専門的な教育を受ける
  4. 助産師国家試験を受験し、合格を目指す
  5. 国家試験に合格すれば、晴れて助産師として働くことができる

まず看護師資格を取得し、そのあとで助産師学校や大学で学ぶルートは、もっとも一般的です。
たとえば、専門学校や短大で看護師資格を取ったあと、助産師養成課程(1年)に進むという流れです。

助産師学校は全国に点在しており、入試には面接や小論文などが課されるケースが多いです。

参照:全国の助産師教育課程一覧|全国助産師教育協議会

2.4年制大学に通い看護師と助産師の資格を同時取得する

看護師・助産師資格を同時取得するルート
  1. 高校卒業後、4年制大学で看護師と助産師の両方を学ぶ
  2. 看護師・助産師の国家試験を目指す
  3. 国家試験に合格すれば、晴れて助産師として働くことができる

大学の看護学部で助産師教育を受けられるカリキュラムを選ぶことで、看護師と助産師の資格を同時に取得できます
一貫した教育環境で効率よく学べる点が特徴です。

進路が明確な場合、このルートは最短かつ効率的な選択肢といえるでしょう。

参照:助産師学校一覧|文部科学省

3.看護師として働きながら助産師を目指す

働きながら助産師を目指すルート
  1. 看護師として働きながら、助産師養成課程(大学院や助産師学校など)に通う
  2. 1〜2年学校へ通い勉強し、助産師の国家試験を目指す
  3. 国家試験に合格すれば、晴れて助産師として働くことができる

看護師として働きながら助産師の資格取得を目指す方法は、経済的に自立しながら学びたい人に向いています。

しかし、授業は日中に行われ、実習も多いことから常勤で働きながら学ぶことは現実的ではありません。

働き方としては、夜勤専従のアルバイトを月に何度かこなすことや、助産師学校の長期休みを利用して短期の看護師バイトを行うなどがあげられます。

学業と両立できる働き方が気になる方は、下記記事もおすすめです。
関連記事:
【看護師】単発バイト探しにおすすめのサイトランキング|仕事内容も解説
看護師派遣におすすめの派遣会社ランキング|賢い選び方も紹介

産婦人科の概要と助産師・看護師の専門性

産婦人科は、妊娠・出産・婦人科疾患など、女性の生涯を通じた健康を支える診療科です。

この領域で活躍する助産師と看護師には、それぞれ異なる役割と専門性があります。
ここでは、産婦人科の基本的な業務内容と、助産師・看護師の立場の違いを整理します。

産婦人科で行われる主な業務内容

産婦人科では、以下のような医療・ケアが提供されます。

妊婦健診や出産の管理
帝王切開などの産科手術の補助
不妊治療の診療
新生児ケアや育児支援

これらの業務を医師と連携して支えるのが、助産師と看護師です。

助産師と産婦人科看護師の違い

助産師と産婦人科看護師の違いのポイント
助産師は「赤ちゃんの誕生に立ち会い、母子を支える専門職」
看護師は「医師の指示のもと、診療や看護全般を支える専門職」

助産師は、自らの判断で分娩介助を行えるほか、妊産婦への保健指導や新生児のケアにも携わります。

正常な経過であれば、医師の立ち会いなしに助産師だけで分娩を完結させることも可能です。

一方で産婦人科看護師は、医師や助産師の補助をしながら、診療介助や術後ケア、入院患者の看護を行います。

分娩そのものの介助は行えませんが、帝王切開の準備や手術後の回復ケア、新生児の観察など幅広い業務を担います。

助産師と看護師、どっちが上か?それぞれの立場の違い

助産師は看護師よりも取得に時間がかかる専門資格ですが、助産師が「上」というわけではありません

状況によっては助産師が看護師に対して業務上の指示を出すことがありますが、これは上下関係ではなく、役割分担や責任範囲に基づくものです。

どちらも医療チームの一員として、連携・協力しながら患者さんや母子を支える重要な存在です。

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【面接対策】助産師・看護師それぞれの質問傾向と答え方のコツ

助産師や看護師の採用面接では、専門職としての適性だけでなく、人柄や志望動機、現場での対応力も重視されます。

ここでは、それぞれの職種でよく聞かれる質問の傾向と、説得力のある答え方のコツを紹介します。

助産師・看護師それぞれの面接でよく聞かれる質問

採用面接では、どちらの職種でも「人柄」や「仕事への理解」、「即戦力としての資質」が見られますが、助産師と看護師では、聞かれる質問の傾向に違いがあります

下記に、職種別によくある質問をご紹介します。

助産師の面接でよく聞かれる質問
なぜ助産師になろうと思ったのですか?
妊産婦さんと関わる上で大切にしていることは?
医師や看護師との連携で意識していることは?
看護師の面接でよく聞かれる質問
なぜ看護師を目指したのですか?
チーム医療での自分の役割をどう考えていますか?
患者さんとの関わりで大切にしていることは?

助産師と看護師の違いを面接でどう説明するか

面接では、「助産師と看護師の違いを説明してください」と聞かれることがあります
この質問には、単なる知識ではなく、自分の理解と志望理由をからめて答えると効果的です。

下記の回答例を参考に、自身の志望動機との結びつけて答えられるようにしましょう。

助産師志望の場合の回答例
「看護師はすべての患者さんを対象に、医療的な処置や日常のケアを行う職種ですが、助産師は、妊娠・出産・産後の女性と新生児に特化して支援する専門職です。
正常分娩であれば医師の指示がなくても対応できる点が大きな違いです。
私は、女性のライフステージに寄り添い、自立した専門職として関わる助産師の仕事に魅力を感じ、志望しました。」
看護師志望の場合の回答例
「助産師は妊産婦さんと赤ちゃんの専門職で、特に出産という命の誕生に深く関わる仕事です。
一方、看護師は病気や障がいを持つすべての人に対して、医療の場だけでなく在宅や地域でも支援できる点が特徴です。
私は、より幅広い対象に関わり、様々な場面で患者さんの力になりたいと思い、看護師を志望しました。」

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対応職種 正看護師、准看護師、保健師、助産師
対応雇用形態 正社員、派遣社員、パート・アルバイト、その他
対応エリア 北海道・青森・岩手・宮城・
秋田・山形・福島・東京・
神奈川・千葉・埼玉・茨城・
栃木・群馬・山梨・長野・
新潟・富山・石川・福井・
愛知・静岡・岐阜・三重・
大阪・兵庫・京都・滋賀・
奈良・和歌山・広島・岡山・
鳥取・島根・山口・香川・
愛媛・高知・徳島・福岡・
佐賀・長崎・熊本・大分・
宮崎・鹿児島・沖縄
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参照記事 看護roo!転職の評判・口コミ

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関連記事:看護roo!転職の評判・口コミ|利用者の本音や注意点を徹底調査

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さらに、履歴書の添削や面接対策、条件交渉、入職後のフォローまで、キャリアアドバイザーにサポートしてもらえます。

「今すぐ転職するか分からない」という方でも、まずは相談だけでもできます。
ぜひ登録してみてください。

2023年8月21日時点/公式サイトより

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求人数 約130,100件
※2025年7月時点
対応職種 正看護師、准看護師、保健師、助産師
対応雇用形態 常勤(夜勤あり)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤
対応エリア 北海道・青森・岩手・宮城・
秋田・山形・福島・東京・
神奈川・千葉・埼玉・茨城・
栃木・群馬・山梨・長野・
新潟・富山・石川・福井・
愛知・静岡・岐阜・三重・
大阪・兵庫・京都・滋賀・
奈良・和歌山・広島・岡山・
鳥取・島根・山口・香川・
愛媛・高知・徳島・福岡・
佐賀・長崎・熊本・大分・
宮崎・鹿児島・沖縄
公式サイト https://kango-oshigoto.jp/
参照記事 レバウェル看護(旧:看護のお仕事)の評判・口コミ

(出典:公式サイト

レバウェル看護を利用した方の口コミ

口コミアイコン
Mさん
看護師転職する皆さん、エージェントはレバウェル看護を使いましょう
※一部抜粋

(出典:X 旧Twitter

口コミアイコン
Yさん
レバウェル看護、電話もSMSもしつけー
連絡いらねーって言ってんのに連絡来る。
※一部抜粋

(出典:X 旧Twitter

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関連記事:レバウェル看護(旧:看護のお仕事)はしつこいという評判は本当?実際の口コミや特徴も解説

3.ナース専科 転職(旧ナース人材バンク)

総合評価★4.9/5.0
ナース専科 転職(旧ナース人材バンク)

ナース専科 転職の特徴

  • はじめての転職におすすめ
  • 地域の転職事情を教えてもらえる
  • 看護師経験のあるキャリアアドバイザーが在籍

ナース専科 転職は、はじめての転職におすすめの看護職に特化した転職サイトです。

全国の看護師や助産師の求人を掲載し、豊富な選択肢から理想の仕事が選べます。

地域ごとの専任キャリアアドバイザーが在籍しており、地域に根差した転職情報が得られる点が魅力の1つです。

また、看護師の臨床経験のあるキャリアアドバイザーからのサポートも受けられるため、看護職ならではの悩みにも共感してもらえます。

ぜひ気軽に相談してみてください。

>>公式サイトを見る

求人数 約24,500件
※2025年7月時点
対応職種 看護師、認定看護師、准看護師、保健師、助産師
対応雇用形態 常勤、非常勤
対応エリア 北海道・青森・岩手・宮城・
秋田・山形・福島・東京・
神奈川・千葉・埼玉・茨城・
栃木・群馬・山梨・長野・
新潟・富山・石川・福井・
愛知・静岡・岐阜・三重・
大阪・兵庫・京都・滋賀・
奈良・和歌山・広島・岡山・
鳥取・島根・山口・香川・
愛媛・高知・徳島・福岡・
佐賀・長崎・熊本・大分・
宮崎・鹿児島・沖縄
公式サイト https://www.nursejinzaibank.com/
参照記事 ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)の評判・口コミ

(出典:公式サイト

ナース専科 転職(旧ナース人材バンク)を利用した方の口コミ

口コミアイコン
Rさん
ナース人材バンクの方が履歴書の添削や面接の練習、働く条件の交渉、入職してからは定期的に状況の確認の電話があったりして長期間決まるまでちゃんと対応してくれました。

担当者の当たり外れがあるかと思います。
※一部抜粋

(出典:X 旧Twitter

口コミアイコン
Kさん
ナース専科、返信遅すぎない????
1日経っても既読だけ着いて返信こない。
し、前の担当の人はいつが休みだからこの日返せないって予め教えてくれたのにナース専科そういうのないのか、
ただ休みなのか、あえての順番待ちでこんなに遅いのか…
※一部抜粋

(出典:X 旧Twitter

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関連記事:
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)の評判・口コミ|他社との比較で判明した特徴や違いも徹底解説

下記記事でも看護職向けの転職サイトをご紹介しています。
関連記事:【看護師転職サイト】最新おすすめランキング|口コミから徹底比較

助産師と看護師の違いに関するよくある質問

ここからは、助産師と看護師の違いに関するよくある質問にお答えします。

助産師・看護師・保健師の役割をわかりやすく説明すると?

下記に、助産師・看護師・保健師の役割をわかりやすく解説します。

助産師 出産に立ち会い、妊娠中から産後までの母子を医師の指示なしでもケアできる専門職。
看護師 病院やクリニックなどで、医師の指示のもとに患者のケアや処置を行う。
保健師 保健所や学校などで、地域住民の健康を守る仕事。健康相談や予防指導を行う「予防のプロ」。

それぞれ、対象や役割が少しずつ異なりますが、すべて「人の健康を守る」ための重要な職種です。

参照:看護職とは|日本看護協会

母性看護専門看護師と助産師の違いは?

母性看護専門看護師と助産師の違いは、役割・資格・働く場面にあります。

わかりやすく比較すると、以下のようになります。

母性看護専門看護師 助産師
資格の種類 看護師+専門看護師(大学院修了者) 看護師+助産師国家資格
ケア対象 妊産婦やその家族など広範囲 妊産婦と新生児が中心
主な役割 高度な看護実践・教育・研究・相談 妊娠・出産・産後ケア、正常分娩の介助など
働く場所 大学病院や教育・研究機関など 病院・助産院・地域施設など

どちらも母子を支える大切な存在ですが、活躍のフィールドと専門性に違いがあります。

参照:母性看護専門看護師とは|日本母性看護学会

産科での助産師と看護師の簡単な見分け方は?

産科で助産師と看護師を見分けるポイントは、「分娩に直接立ち会って主導してるかどうか」です。
助産師は正常な出産であれば医師が不在でも分娩を担当できますが、看護師は分娩のサポートはできても、単独で取り上げることはできません。

また、妊婦健診や母親学級なども助産師が主に担当する場面が多く、看護師は補助的に関わることが一般的です。
名札や業務内容から判断できることもあります。

助産師が看護師として働くことはできる?

助産師が看護師として働くことは可能です。

助産師は看護師資格もあわせ持っているため、看護師として病棟や外来などで勤務することに法的な制限はありません。

ただし、勤務先によっては「助産師としての採用」か「看護師としての採用」かで業務内容や待遇が異なる場合があります。
面接の際に確認すると良いでしょう。

>>助産師や看護師に人気の転職サイト

【助産師と看護師の違い】資格や仕事内容を調査のまとめ

この記事では、助産師と看護師の違いを様々な点から解説しました。
>>助産師と看護師の違いを解説

助産師と看護師は、どちらも医療現場に欠かせない存在ですが、資格や業務範囲には明確な違いがあります。
看護師は幅広い分野で患者のケアを行い、助産師は妊娠・出産・産後の母子ケアに特化しています。

それぞれが担う役割を理解することで、自分に合ったキャリアを見つけやすくなります。
将来の進路に迷っている方は、自分の興味や目指したい働き方に合わせて資格取得を検討してみましょう。

参考文献
看護職員就業状況実態調査結果
看護職のキャリアと働き方支援サイト
看護職のキャリア
看護職員の現状と推移
看護職員研修事業の実施状況及び事業計画に関する調査について
看護業務実態調査について
福祉及び介護施設における看護師の日雇派遣に関するニーズ等の実態調査
ナースセンターによる看護職員の復職支援の強化
看護師等(看護職員)の確保を巡る状況
看護職員等処遇改善事業
公益社団法人日本看護協会
准看護師のための進学特設サイト
看護職のワーク・ライフ・バランスの実現
いきいき働く医療機関サポートWeb
医療専門職支援人材確保支援事業報告書(抄)
賃金構造基本統計調査
看護師等学校養成所入学状況及び卒業生就業状況調査
衛生行政報告例
雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)
令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況