准看護師の給料は低い？条件別の平均給料や正看護師との違いも徹底解説

※厚生労働省｜職業紹介事業報告書によると、国内の有料職業紹介事業者は約29,000社

「准看護師の給料ってどれくらい？」
「准看護師は給料アップを目指せる？」

准看護師の給料相場や、正看護師と比較して准看護師はどのくらい給料が違うのか、知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、准看護師の給料事情や給料アップの方法を徹底的に調査しました。

また、正看護師との手取りや生涯賃金の違いも併せて解説しているため、ぜひ参考にしてください。

あわせて、准看護師の給料アップに強いおすすめの転職サイトもご紹介します。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

看護師におすすめの転職サイト
1．看護roo!転職 詳細を見る 公式サイト→	オンライン30秒で登録完了 10年以上の豊富な実績 東証一部上場企業が運営で安心
	求人数	216,000件 ※2025年6月3日時点
	総合評価	4.9／5.0
2．レバウェル看護(旧：看護のお仕事) 詳細を見る 公式サイト→	利用者数40万人以上 16万件以上の求人から探せる！ Webから簡単60秒で登録完了
	求人数	約130,100件 ※2025年6月時点
	総合評価	4.8／5.0
3．ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク） 詳細を見る 公式サイト→	10万人以上が利用！ 利用者の97％が満足※ ※公式サイトより
	求人数	約24,500件 ※2025年6月時点
	総合評価	4.5／5.0
4．マイナビ看護師 詳細を見る 公式サイト→	求人数8万件以上※ トラベルナースなど人気求人も！
	公開 求人数	約90,400件 ※2025年6月時点
	総合評価	4.5／5.0

准看護師の給料水準は低い？平均給料の調査結果

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」をもとに、准看護師の平均給料について調査結果をまとめてみました。

	准看護師の平均給料
平均月収	294,300円
平均賞与	640,100円
平均年収	4,171,700円

准看護師の平均年収は、約417万円でした。

この平均年収は、平均月収×12＋平均賞与から算出したものです。

しかし、所得税や社会保険料などを控除する前の金額であるため、実際の手取り額はこれよりも少なくなるでしょう。

次に、日本全体の給与所得者の平均給与をご紹介します。

	日本全体の平均所得
平均月収	約32.3万円
平均賞与	約71.4万円
平均年収	約459.5万円

日本全体の平均給与は、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」を参考にしました。

給料水準として、准看護師は日本全体の平均給料より少々下回ります。

しかし、准看護師は年齢や勤務形態など条件によって、給料が異なる特殊な職種です。

働き方次第では、日本全体の平均給料より上回る方もいらっしゃることでしょう。

参照：令和5年賃金構造基本統計調査／厚生労働省
参照：令和5年分民間給与実態統計調査／国税庁

准看護師の給料を年齢別で調査した結果

准看護師の給与は、経験年数や勤務先、夜勤の有無などによって変動しますが、一般的には年齢とともに上昇する傾向があります。

ここでは、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとに、年齢層ごとの推定月収と年収を表にまとめました。

年齢	平均月間給料	平均年収
～19歳	約17.7万円	約213万円
20～24歳	約22.9万円	約312万円
25～29歳	約25.4万円	約350万円
30～34歳	約26.5万円	約366万円
35～39歳	約27.2万円	約376万円
40～44歳	約28.8万円	約405万円
45～49歳	約30.5万円	約435万円
50～54歳	約29.7万円	約422万円
55～59歳	約32.2万円	約465万円
60～64歳	約29.4万円	約418万円
65～69歳	約28.7万円	約405万円
70歳～	約26.0万円	約369万円

※上記の数値は概算であり、実際の給与は勤務先や地域、経験年数などによって異なる場合があります。

年齢とともに平均給料が増加する傾向があるのは、以下の理由が考えられます。

経験年数の蓄積により、より高度な業務や責任のある役割を担える
夜勤やリーダー業務を担当することが多くなり、手当が加算される
勤続年数に応じた昇給制度のある医療機関が多い

ただし、60歳以降は退職後に再雇用されるケースが増えるため、給与水準がやや下がるでしょう。

参照：令和6年賃金構造基本統計調査／厚生労働省

【条件別】准看護師の平均給料

ここからは、准看護師の給料を細かく条件別にわけて解説します。

【勤務形態別】准看護師の平均給料

准看護師の勤務形態は、大きく分けて3パターンあります。

常勤（2交代制・3交代制）
夜勤専従
夜勤なし

それぞれの勤務形態の平均給料を見ていきましょう。

勤務形態	平均年間給料
常勤（2交代制）	約430万～470万円
常勤（3交代制）	約420万～450万円
夜勤専従	約420万～480万円
夜勤なし	約400万～450万円

※参照：マイナビ看護師／准看護師の平均年収は？

常勤は、2交代制と3交代制ともに、日勤と夜勤を交互に行います。
夜勤手当が加算されるため、比較的高い給料が期待できます。

2交代制と3交代制の違いは、夜勤が準夜勤と深夜勤にわかれるか否かです。

夜勤専従は、体力的負担が大きいためより高収入が見込めます。

逆に夜勤なしは日勤のみの勤務で、夜勤手当がつきません。
夜勤がない施設は、クリニックや診療所などです。

他の勤務形態よりも年間給料は低いですが、生活リズムが整えやすいというメリットもありますよ。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

【雇用形態別】准看護師の平均給料

准看護師の雇用形態は、正社員の他にパートやアルバイトがあります。

ここでは、雇用形態別の平均給料をまとめてみました。

雇用形態	平均月間給料	平均年収
正社員（常勤）	約30万円	369万円

平均月間給料は「求人ボックス給料ナビ」の正社員年収を÷12で算出しました。

次に、パートやアルバイトで准看護師として働く場合の平均時給を見てみましょう。

雇用形態	平均時給
パート・アルバイト	1,495円
派遣社員	2,222円

参照：准看護師の仕事の年収・時給・給料／求人ボックス給料ナビ

パートやアルバイトの平均時給は1,495円、派遣社員は2,222円でした。

准看護師は、一般的な職種よりも専門性が高く知識や資格が必要である点から、平均時給が高い傾向にあります。

また、スキルの有無や地域によってはさらに高い時給の場合もあるでしょう。

准看護師として常勤で働くことが難しいという方は、パートやアルバイト、派遣も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

関連記事：看護師派遣におすすめの派遣会社ランキング｜賢い選び方も紹介

【勤務年数別】准看護師の平均給料

准看護師の平均給料は、勤務年数によっても異なります。

勤務年数	平均月額給料	平均年収
0年	約18.3万円	約247万円
1～4年	約25.3万円	約354万円
5～9年	約27.0万円	約388万円
10～14年	約26.4万円	約382万円
15年以上	約29.9万円	約435万円

参照：令和6年賃金構造基本統計調査／厚生労働省

上の表でわかるように、勤務年数に応じて平均年間給料も増加しています。

年間給料の伸びが緩やかになる5〜14年の間は、ほぼ横ばい（368万〜382万円）となっており、大きな増加は見られません。

しかし、15年以上の経験を持つ准看護師は、他の層と比べて約50万円の年間給料アップが期待できます。

長年の経験による技能向上や昇進の影響と言えるでしょう。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

【施設形態別】准看護師の平均給料

准看護師は、病院やクリニックの以外にも、一般企業や介護施設でも働けます。

勤務する施設形態によって、給料にどのくらいの差があるか確認してみましょう。

勤務年数	平均年間給料
クリニック	約330万～380万円
治験関連企業	約410万～500万円
病院	約420万～480万円
美容クリニック	約400万～470万円
介護施設	約370万～430万円

※参照：マイナビ看護師／准看護師の平均年収は？

治験に関わる企業では、医療知識が求められる点から給料水準が高いです。

また、大病院では夜勤手当や手術補助手当て、美容クリニックではインセンティブ報酬や自費診療による利益率の高さが反映されていることがわかりました。

一般企業や介護施設は、医療現場と比べて手当が少ない傾向があります。

准看護師として働く場合、給料だけで職場を決めることはおすすめしませんが、入職前に手当てやインセンティブは確認してもいいかもしれませんね。

企業や病院へ直接聞きにくい方は、医療業界に精通している転職サイトの活用がおすすめです。

聞きにくい内容でも、あなたに代行して聞いてくれますよ。

看護師におすすめの転職サイト
1．看護roo!転職 詳細を見る 公式サイト→	オンライン30秒で登録完了 10年以上の豊富な実績 東証一部上場企業が運営で安心
	求人数	216,000件 ※2025年6月3日時点
	総合評価	4.9／5.0
2．レバウェル看護(旧：看護のお仕事) 詳細を見る 公式サイト→	利用者数40万人以上 16万件以上の求人から探せる！ Webから簡単60秒で登録完了
	求人数	約130,100件 ※2025年6月時点
	総合評価	4.8／5.0
3．ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク） 詳細を見る 公式サイト→	10万人以上が利用！ 利用者の97％が満足※ ※公式サイトより
	求人数	約24,500件 ※2025年6月時点
	総合評価	4.5／5.0
4．マイナビ看護師 詳細を見る 公式サイト→	求人数8万件以上※ トラベルナースなど人気求人も！
	公開 求人数	約90,400件 ※2025年6月時点
	総合評価	4.5／5.0

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

【企業規模別】准看護師の平均給料

准看護師の平均給料は企業の規模によっても異なるのか、それぞれ比較しました。

企業規模	平均月額給料	平均年収
1,000人以上	約33.3万円	約435万円
100～999人	約25.3万円	約431万円
10～99年	約30.6万円	約427万円

参照：令和6年賃金構造基本統計調査／厚生労働省

准看護師の給与は企業規模によって大きくは変わらず、平均年収はおおむね420万〜430万円台で推移していることがわかりました。

月額給料では1,000人以上の大規模企業が約33.3万円と最も高く、10～99人規模の中小企業も約30.6万円と健闘しています。

一方、100～999人規模では月給がやや低いものの、年収は他の規模とほぼ同水準となっており、賞与の支給バランスによって調整されていると考えられます。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

准看護師の初任給や手取りも解説

ここからは、准看護師の初任給や手取りに関して詳しく解説します。

年度により多少の変動がある点は、ご理解ください。

准看護師の平均初任給

日本看護協会が発行した「准看護師の業務に関する実態調査報告書」によると、准看護師の平均初任給は172,923円でした。

	准看護師
平均初任給（月額）	172,923円
最も多い給与帯（割合）	16万～17万円未満（18.5%）

参照：准看護師の業務に関する実態調査報告書／日本看護協会

この初任給は夜勤手当などはつけず、社会保険料などを差し引いたものです。

純粋な手取りのみだと、年収230万未満となるでしょう。

また、准看護師の初任給は、地域や施設規模によって大きく異なります。

あなたが働く地域の初任給を具体的に知りたい場合は、ぜひ看護師に特化した転職サイトを利用してみてください。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

准看護師の平均ボーナス

准看護師の平均ボーナスを、年齢別に解説します。

年齢層	年間賞与（年間ボーナス）
20～24歳	約37万円
25～29歳	約45万円
30～34歳	約48万円
35～39歳	約49万円
40～44歳	約59万円
45～49歳	約68万円
50～54歳	約66万円
55～59歳	約78万円

参照：令和6年賃金構造基本統計調査／厚生労働省

年齢が上がるにつれて、年間賞与も増加する傾向です。

しかし、50代以降は勤務形態や役職の有無によって変動する場合もあります。

准看護師の夜勤あり・夜勤なしで給料比較

ここでは、准看護師の夜勤あり・夜勤なしで給料を比較していきます。

まずは、一般病棟で働く看護師の夜勤手当を確認しましょう。

夜勤形態	平均手当
2交代制夜勤	10,745円
3交代制準夜勤	4,077円
3交代制深夜勤	5,053円

参照：看護労働の分析／J-STAGE

労働時間が長い2交代制夜勤の場合、1度の夜勤で1万円以上の手当がつきます。

次に、夜勤あり・夜勤なしの年間給料を比較してみましょう。

	夜勤あり	夜勤なし
平均年収	約400～450万円	約430～470万円

※参照：マイナビ看護師／准看護師の平均年収は？

下記は、勤務形態別の常勤（2交代制）と夜勤なしの年収をもとに算出しました。

夜勤の有無だけで、年間25～30万円の差が付きます。

より給料アップを准看護師は、夜勤を増やすことがおすすめです。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

准看護師の都道府県別給料ランキング一覧

准看護師の給料は、地域によっても異なります。

ここでは、准看護師の給料を都道府県別に調査し、ランキングにまとめてみました。

TOP3	都道府県名	平均年間給料
1位	群馬県	約584万円
2位	東京都	約532万円
3位	京都府	約516万円

准看護師の平均年間給料1位は、群馬県でした。

一般的には、東京都以外にも大阪府のような大都市がランクインするように思われますが、現状は異なります。

大都市がランクインしない理由は、正看護師と准看護師の割合です。

大都市では大病院や大学病院が多く、正看護師が主流になっています。

そのため、准看護師雇用が減少しており、平均年間給料が上がりきらないのでしょう。

逆に、地方では地域密着型の小規模病院が多く、准看護師の割合や需要も高まっていることがこのランキングでわかりました。

WORST3	都道府県名	平均年間給料
1位	秋田県	約321万円
2位	福岡県	約341万円
3位	宮崎県	約357万円

准看護師の平均年間給料ワースト1位は、秋田県でした。

ワーストランキングに入っている地域の特徴として、「個人医院の多さ」と「若手人材の流出」が挙げられます。

個人医院では、大病院や大学病院と異なり高収入が見込めません。

また、正看護師資格を取得する若手が増え、待遇の良い都市部へと出る若手看護師が増えています。

地元で働く准看護師の年齢層は上がり、平均年間給料の減少に繋がっているようです。

その他都道府県別の准看護師の平均年間給料は、下記の通りです。

都道府県	平均年収
群馬	約584万円
東京	約532万円
京都	約516万円
茨城	約512万円
神奈川	約501万円
宮城	約499万円
青森	約476万円
和歌山	約464万円
長野	約461万円
石川	約455万円
島根	約455万円
愛知	約449万円
鳥取	約449万円
岩手	約445万円
滋賀	約443万円
岐阜	約440万円
兵庫	約437万円
大阪	約435万円
香川	約435万円
福井	約430万円
山梨	約426万円
山形	約426万円
広島	約425万円
徳島	約421万円
北海道	約421万円
千葉	約416万円
沖縄	約416万円
三重	約415万円
高知	約413万円
栃木	約412万円
福島	約412万円
奈良	約411万円
富山	約410万円
新潟	約408万円
静岡	約408万円
埼玉	約389万円
山口	約387万円
愛媛	約386万円
熊本	約376万円
大分	約372万円
鹿児島	約365万円
長崎	約365万円
佐賀	約360万円
宮崎	約357万円
福岡	約341万円
秋田	約321万円

参照：令和6年賃金構造基本統計調査／厚生労働省

准看護師と正看護師では給料にどんな違いがある？

准看護師と正看護師は、どちらも医療を支える大切な職業です。

しかし、資格の種類や働ける場所、任される業務に違いがあり、それが年間給料や手取りの差に繋がっています。

ここでは、准看護師と正看護師の手取りや生涯賃金の比較をしていきます。

准看護師よりも正看護師は手取りが高い

Yahoo!知恵袋に、このような投稿がありました。

正看護師と准看護師では、どれくらいの給料の差があるのか気になりますよね。

まず、正看護師と准看護師の違いをわかりやすくまとめました。

	正看護師	准看護師
資格	国家資格	都道府県知事発行の免許
養成課程	看護専門学校・短大・大学など（3～4年）	高校卒業後、准看護師養成所 （2年）
業務範囲	医師または歯科医師の指示のもと自律的に判断しながら看護が可能	医師・看護師の指示のもとで補助的に業務を行う
就業先の選択肢	病院・訪問看護・企業・学校・保健所など幅広い	主に病院・診療所・介護施設などに限定されがち
キャリアアップ	看護主任・師長・看護部長など管理職への道が開かれている	管理職に就くケースは限定的

このように、正看護師と准看護師は、異なる点が多く挙げられます。

違いを理解した上で、手取りを比較してみましょう。

	正看護師	准看護師
1年目の手取り	約16.2万円	約13.8万円
10年目の手取り	約19.2万円	約16.6万円

参照：准看護師の業務に関する実態調査報告書／日本看護協会
※手取り額は、額面給料の80％として概算し、手当や社会保険は除外しています。

手取りのみを見てみると、約3～4万円ほどの差がありました。

しかし、この手取りが全准看護師に適応するわけではありません。

給料額は同じでも、扶養家族の有無や個人的な状況によって手取りは変動しますよ。

関連記事：【最新】看護師の年収を徹底調査｜給料を上げる方法も解説

准看護師と正看護師は生涯賃金に差がある

手取りや月給、年間給料だけでなく、生涯賃金では、どれほどの給料差があるのでしょうか。

	正看護師	准看護師
平均月給	約36万円	約29万円
年間賞与	約84万円	約64万円
年収（概算）	約516万円	約417万円
勤続年数（仮定）	35年	35年
生涯賃金（概算）	約1億8千万円	約1億4千万円

※生涯賃金は、年収×勤続年数で概算しています。

生涯賃金にすると、約4,000万円も差がありました。

この差は、資格の違いによる基本給や賞与額、昇進の機会、勤務先の違いなどが主な要因でしょう。

参照：令和6年賃金構造基本統計調査／厚生労働省

准看護師のキャリアアップが難しいと言われる理由

准看護師のキャリアアップは難しいと感じる方は少なくないでしょう。

その背景には、いくつかの壁があるからです。

この章では、准看護師のキャリアアップが難しいと言われる理由を詳しく解説します。

責任のある業務は任されにくい

准看護師は、正看護師と比べて法的にできる業務の範囲が限られています。

また、医師の指示を受けて行う医療行為はできますが、自分の判断で医療行為は行えません。

そのため、リーダーや指導的な立場を任されることが少ないのです。

キャリアアップを難しくしている要因として、現場で重要な役割や責任のある業務は任されにくい点が挙げられるでしょう。

働ける職場が限られている

准看護師は、すべての医療機関で勤務できるわけではありません。

大学病院や一部の国立病院などでは、正看護師の資格が採用条件となっている場合もあります。

また、診療科によっては専門的な知識が求められ、准看護師では対応が難しいと判断されれば採用もされないでしょう。

准看護師からキャリアアップを目指す方は、キャリアアップできる職場を見つけることが重要ですよ。

関連記事：看護師のキャリアアップを徹底解説｜キャリアプランやおすすめの資格もご紹介

キャリアアップへのハードルが高い

准看護師が正看護師になるためには、特定の条件を満たしたうえで養成学校へ通い、国家試験に合格する必要があります。

学費や時間の確保、家庭との両立といった課題が伴うため、多くの准看護師にとって大きな負担になるでしょう。

また、働きながら進学する場合は、職場の理解や柔軟な勤務体制も必要です。

これらを理由に、准看護師のキャリアアップは難しいと言われています。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

准看護師が給与をアップさせる方法

准看護師としての働き方や資格取得、職場選びによって収入を上げることは十分可能です。

ここでは、准看護師が給料をアップさせるために有効な3つの方法をご紹介します。

国家資格である正看護師資格を取得する

まず挙げられる方法は、ハードルこそ高いですが、国家資格である正看護師資格の取得です。

正看護師になると、業務範囲が広がり、給与水準も大きく上がります。

	正看護師	准看護師
資格	国家資格	都道府県知事発行の免許
業務範囲	医師または歯科医師の指示のもと自律的に判断しながら看護が可能	医師・看護師の指示のもとで補助的に業務を行う
就業先の選択肢	病院・訪問看護・企業・学校・保健所など幅広い	主に病院・診療所・介護施設などに限定されがち
キャリアアップ	看護主任・師長・看護部長など管理職への道が開かれている	管理職に就くケースは限定的
1年目の手取り	約16.2万円	約13.8万円
10年目の手取り	約19.2万円	約16.6万円

※手取りには、手当などを含みません。

正看護師の資格を取得すると、手取りが増えるだけではなく、昇格の道も開けます。

准看護師だと役職にはつけませんが、正看護師の場合は役職に就くことも可能です。

そのため、正看護師の資格取得は、キャリアアップの幅が広がるだけではなく、給料アップにも繋がります。

参照：看護師国家試験の施行／厚生労働省

夜勤や交代勤務を積極的に取り入れる

同じ職場でも、夜勤や2交代・3交代勤務を積極的に取り入れることは給料アップへ繋がります。

一般病棟における夜勤手当は以下の通りです。

夜勤形態	平均手当
2交代制夜勤	約10,745円
3交代制準夜勤	約4,077円
3交代制深夜勤	約5,053円

上の夜勤手当は、1回あたりの金額です。

月に4〜5回入るだけでも、大きな給料アップになるでしょう。

この方法は、短期間で効率的に収入を増やしたい方におすすめです。

参照：看護労働の分析／J-STAGE

自分に合った理想の職場へ転職する

最後にご紹介する給料アップの方法は、あなたの理想に合った職場への転職です。

准看護師の転職は、給料アップだけではなく、職場環境や働きやすさを含んだ多くの改善が叶います。

また、理想の職場を見つけるためには、ぜひ准看護師に強い転職サイトを利用してみてください。

准看護師の待遇を重視している求人や給料アップへ繋がる資格取得支援が充実している求人など、条件の良い職場に出合えるでしょう。

関連記事：【看護師転職サイト】おすすめランキング｜口コミから徹底比較

給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイト

この章では、給料アップを目指す准看護師におすすめの転職サイトをご紹介します。

ここでご紹介する転職サイトは、看護師業界に特化した専門性の高い転職サイトです。

給料アップできる求人を探したい方は、気になる転職サイトへ積極的に登録してみましょう。

1．看護roo!転職

総合評価：★5.0/5.0

看護roo!転職は、東証プライム市場上場企業である株式会社クイックが運営する、看護師の転職支援実績が豊富な転職サイトです。

准看護師の求人を約60,000件も掲載しています。※

アドバイザーが、あなたの希望条件に合った求人を紹介してくれますよ。

また、准看護師の給料に関して、企業（病院）側への交渉代行が可能です。

「月にどのくらい稼ぎたい」「現職よりも給料を上げたい」などの希望は、遠慮なくしっかりとアドバイザーへ伝えましょう。

あなたの理想の働き方が叶いますよ。

給料アップを希望する准看護師や、キャリアアップへ繋がる転職を希望する准看護師におすすめの転職サイトです。

※2025年6月6日時点

＞＞公式サイトを見る

求人数	216,000件 ※2025年6月3日時点
対応職種	准看護師・正看護師・助産師・保健師
対応雇用形態	正社員・契約社員・非常勤・パート・アルバイト
対応エリア	北海道・青森・岩手・宮城・ 秋田・山形・福島・東京・ 神奈川・千葉・埼玉・茨城・ 栃木・群馬・山梨・長野・ 新潟・富山・石川・福井・ 愛知・静岡・岐阜・三重・ 大阪・兵庫・京都・滋賀・ 奈良・和歌山・広島・岡山・ 鳥取・島根・山口・香川・ 愛媛・高知・徳島・福岡・ 佐賀・長崎・熊本・大分・ 宮崎・鹿児島・沖縄
厚生労働大臣認可	27-ユ-020100
公式サイト	https://www.kango-roo.com/
参照記事	・看護roo!転職の評判・口コミ

（出典：公式サイト）

看護roo!転職を利用した方の口コミ

▶横にスクロールできます

関連記事：看護roo!転職の評判・口コミ｜利用者の本音や注意点を徹底調査

2．レバウェル看護

総合評価：★5.0/5.0

レバウェル看護は、日本最大級の求人数を誇る看護師のための転職サイトです。

非公開求人は13万件以上あり、准看護師の求人に絞った場合でも3万件以上の求人の中から、あなたに合った転職先を見つけてくれます。※1

レバウェル看護は、年間4,000回以上の職場訪問をおこなっており、求人票だけではわからない情報の提供が可能です。※2

例えば、職場の雰囲気や風通しの良さ、離職率や退職理由なども細かく教えてくれます。

そのため、入職後のミスマッチが少なく、安心して転職ができるでしょう。

また、LINEで転職相談もできます。
現職が忙しい方や転職に失敗したくない准看護師は、ぜひレバウェル看護を利用してみてください。

※1：2025年6月時点
※2：2023年8月21日時点／公式サイトより

＞＞公式サイトを見る

求人数	約130,200件 ※2025年6月時点
対応職種	准看護師・正看護師・助産師・保健師
対応雇用形態	正社員・派遣・紹介予定派遣・非常勤・夜勤専従パート・パート・アルバイト
対応エリア	北海道・青森・岩手・宮城・ 秋田・山形・福島・東京・ 神奈川・千葉・埼玉・茨城・ 栃木・群馬・山梨・長野・ 新潟・富山・石川・福井・ 愛知・静岡・岐阜・三重・ 大阪・兵庫・京都・滋賀・ 奈良・和歌山・広島・岡山・ 鳥取・島根・山口・香川・ 愛媛・高知・徳島・福岡・ 佐賀・長崎・熊本・大分・ 宮崎・鹿児島・沖縄
厚生労働大臣認可	13-ユ-309623
公式サイト	https://kango-oshigoto.jp/
参照記事	・レバウェル看護の評判・口コミ

（出典：公式サイト）

レバウェル看護を利用した方の口コミ

▶横にスクロールできます

関連記事：
レバウェル看護（旧：看護のお仕事）はしつこいという評判は本当？実際の口コミや特徴も解説

3．ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）

総合評価：★4.9/5.0

ナース専科 転職は、累計100万人の看護師が登録している人気の転職サイトです。※

全国の准看護師求人に対応しており、看護師専門・地域専任のキャリアパートナーが給料アップできる最適な求人を紹介してくれます。

また、ナース専科 転職は、転職相談のみでも利用可能です。

今すぐは転職しないけど情報収集をしたい方や、准看護師として働き方に悩みがある方でも、気軽に登録してみてください。

思いがけず良い職場を見つけたり、あなたに合った働き方が見つかったりするかもしれませんよ。

ナース専科 転職は、すべての看護師におすすめの転職サイトです。

※2024年3月時点／公式サイトより

＞＞公式サイトを見る

求人数	約24,500件 ※2025年6月時点
対応職種	准看護師・正看護師・認定看護師・助産師・保健師・管理職
対応雇用形態	正社員・契約社員・派遣社員・常勤・日勤のみ・夜勤あり・夜勤のみ・非常勤
対応エリア	北海道・青森・岩手・宮城・ 秋田・山形・福島・東京・ 神奈川・千葉・埼玉・茨城・ 栃木・群馬・山梨・長野・ 新潟・富山・石川・福井・ 愛知・静岡・岐阜・三重・ 大阪・兵庫・京都・滋賀・ 奈良・和歌山・広島・岡山・ 鳥取・島根・山口・香川・ 愛媛・高知・徳島・福岡・ 佐賀・長崎・熊本・大分・ 宮崎・鹿児島・沖縄
厚生労働大臣認可	13-ユ-190019
公式サイト	https://www.nursejinzaibank.com/
参照記事	・ナース専科 転職の評判・口コミ

（出典：公式サイト）

ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）を利用した方の口コミ

▶横にスクロールできます

関連記事：
ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）の評判・口コミ｜他社との比較で判明した特徴や違いも徹底解説

4．マイナビ看護師

総合評価：★4.8/5.0
※マイナビのプロモーションを含みます

マイナビ看護師は、大手人材紹介会社の株式会社マイナビが運営している看護師専門の転職サイトです。

准看護師の高給与の求人はもちろん、一般企業や美容クリニック、夜勤なし求人などの幅広い施設形態に対応しています。

そのため、他の転職サイトでは出合えないような准看護師の優良案件にも出合えるかもしれませんよ。

また、マイナビ看護師は、キャリアアドバイザーによる手厚い転職支援も魅力です。

履歴書や職務経歴書の添削に加え、准看護師に効果的な面接対策も行ってくれます。

初めて転職をする方や書類作成、面接に自信がない方は、ぜひマイナビ看護師を利用してみてください。

＞＞公式サイトを見る

求人数	約91,000件 ※2025年6月時点
対応職種	准看護師・正看護師・助産師・保健師・ケアマネージャー
対応雇用形態	正社員・常勤・夜勤なし・夜勤専従
対応エリア	北海道・青森・岩手・宮城・ 秋田・山形・福島・東京・ 神奈川・千葉・埼玉・茨城・ 栃木・群馬・山梨・長野・ 新潟・富山・石川・福井・ 愛知・静岡・岐阜・三重・ 大阪・兵庫・京都・滋賀・ 奈良・和歌山・広島・岡山・ 鳥取・島根・山口・香川・ 愛媛・高知・徳島・福岡・ 佐賀・長崎・熊本・大分・ 宮崎・鹿児島・沖縄
公式サイト	https://kango.mynavi.jp/
参照記事	・マイナビ看護師の評判・口コミ

（出典：公式サイト）

マイナビ看護師を利用した方の口コミ

▶横にスクロールできます

関連記事：
マイナビ看護師の評判・口コミ｜体験談やデメリット解決策を徹底解説

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトへ戻る

准看護師の給料に関するよくある質問

ここでは、准看護師の給料に関してよくある質問をまとめました。

ぜひ参考にしてくださいね。

准看護師で年収600万は難しい？

基本的には難しいですが、条件次第で達成は可能です。

例えば、夜勤専従の准看護師が高時給である介護業界の単発を組み合わせたり、准看護師派遣を掛け持ちしたりすると、年収600万円を目指せます。

しかし、体力的にも精神的にも負担は多く、持続可能な働き方かどうかは慎重に検討する必要があるでしょう。

准看護師として高収入を希望する場合は、看護師業界に精通する転職のプロに相談してみることをおすすめします。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

知恵袋で准看護師の手取り16万って書いてあるけど本当？

手取り16万円というケースは、現実にあり得ます。

日勤のみ、賞与なし、地方勤務という条件で働いている准看護師の場合、社会保険などを差し引くと手取り16万円前後になるケースもあるでしょう。

しかし、条件次第では大幅に手取りも増やすことも可能です。

収入を増やしたい方は、労働条件を見直してみましょう。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

40歳の准看護師でも年収は上げられる？

はい、40歳の准看護師でも年収は上げられます。

特に、看護師不足の地域や業種では、年齢よりも経験値を重視する傾向があるため、40代以降でも年収アップは十分に可能です。

年齢を理由に諦めるのではなく、現状の働き方を見直すことが、収入アップへの第一歩ですよ。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

准看護師の給料調査まとめ

いかがでしたでしょうか。

准看護師の給料事情まとめ

	准看護師の平均給料
平均月収	294,300円
平均賞与	640,100円
平均年収	4,171,700円

全国の給料水準よりは、やや下回りますが働き方次第で給料アップは叶います。

また、准看護師として給料アップを目指したい方は、条件が一致する職場への転職も効果的です。

＞＞給料アップできる求人を探したい准看護師におすすめの転職サイトはこちら

ぜひ、あなたに合った働き方を見つけてくださいね。

参考文献

・看護職員就業状況実態調査結果 ・看護職のキャリアと働き方支援サイト ・看護職のキャリア ・看護職員の現状と推移 ・看護職員研修事業の実施状況及び事業計画に関する調査について ・看護業務実態調査について ・福祉及び介護施設における看護師の日雇派遣に関するニーズ等の実態調査 ・ナースセンターによる看護職員の復職支援の強化 ・看護師等（看護職員）の確保を巡る状況 ・看護職員等処遇改善事業 ・公益社団法人日本看護協会 ・准看護師のための進学特設サイト ・看護職のワーク・ライフ・バランスの実現 ・いきいき働く医療機関サポートWeb ・医療専門職支援人材確保支援事業報告書（抄） ・賃金構造基本統計調査 ・看護師等学校養成所入学状況及び卒業生就業状況調査 ・衛生行政報告例 ・雇用の構造に関する実態調査（転職者実態調査） ・令和4年衛生行政報告例（就業医療関係者）の概況